歩きにくい、足がもつれる、歩いているとふらつく、転びやすくなったなどの症状には、さまざまな原因があります。脳や神経、脊椎・脊髄の病気だけでなく、筋力の低下や平衡感覚の問題などが関係していることもあります。
以前は問題なく歩けていたのに、歩き方が変わってきた場合や、徐々に歩きにくくなっている場合には、原因を確認するために一度ご相談ください。
歩きにくさ・ふらつきの原因はさまざまです
歩きにくさやふらつきの原因はさまざまです。歩き始めにくい、歩幅が小さくなった、足がもつれる、まっすぐ歩きにくいなど、症状の現れ方によっても考えられる原因は異なります。
脳や神経、脊椎・脊髄の病気だけでなく、筋力や平衡感覚の低下などが関係していることもあります。
脳や神経の病気が原因の場合
歩きにくさやふらつきは、脳卒中やパーキンソン病など、脳や神経の病気によって起こることがあります。脳卒中では、片側の手足に力が入りにくい、足がもつれるなどの症状が突然現れることがあります。
また、歩幅が小さくなった、歩き始めにくい、動作が遅くなったなどの変化が徐々に現れる場合には、パーキンソン病などが関係していることもあります。もの忘れや尿が近い・間に合わないなどの症状を伴って歩きにくくなった場合には、正常圧水頭症などが原因となっていることもあります。
歩き方の変化が続いている場合や、徐々に悪化している場合は、原因を確認するためにご相談ください。
脊椎・脊髄の病気が原因の場合
脊髄や神経が圧迫されたり障害されたりすると、足に力が入りにくい、足がもつれる、階段の上り下りが難しくなるなど、歩行に変化が現れることがあります。特に頚椎症性脊髄症では、手の使いにくさやしびれとともに、歩きにくさがみられることがあります。
また、腰部脊柱管狭窄症などでは、歩くと足の痛みやしびれ、力の入りにくさが強くなり、休むと再び歩けるようになる「間欠性跛行」がみられることがあります。脊髄腫瘍などの脊髄疾患でも、脊髄が圧迫されることで歩きにくさや手足のしびれ、力の入りにくさなどが徐々に現れることがあります。
歩きにくさに加えて、手足のしびれや力の入りにくさ、排尿・排便の変化などがある場合には、脊椎・脊髄の病気が原因となっていないか確認することが大切です。
平衡感覚の問題が原因の場合
耳の奥にある内耳は、身体のバランスを保つために重要な役割を担っています。内耳の病気などによって平衡感覚が乱れると、立っているときや歩いているときにふらつきを感じることがあります。
めまいや耳鳴り、難聴などを伴う場合には、耳の病気が関係していることもあります。ふらつきが続く場合や繰り返す場合は、原因を確認することが大切です。
筋力低下やその他の原因の場合
加齢や運動不足などによる筋力の低下によって、歩くことが以前より難しくなったり、転びやすくなったりすることがあります。また、視力の低下や足の関節・筋肉の問題などが歩きにくさにつながる場合もあります。
歩きにくさの原因は一つとは限らず、複数の要因が重なっていることもあります。以前より歩きにくくなった、転ぶことが増えたなどの変化がある場合は、一度ご相談ください。
このような症状がある場合はご相談ください
歩きにくさやふらつきが続いている場合、以前と比べて歩き方が変わってきた場合は、一度ご相談ください。
特に、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 歩幅が小さくなった、歩き始めにくくなった
- 足がもつれる、つまずくことが増えた
- 以前より転びやすくなった
- 階段の上り下りが難しくなった
- 手足のしびれや力の入りにくさを伴っている
- 歩くと足の痛みやしびれが強くなり、休むと改善する
- もの忘れや尿が近い、間に合わないなどの症状を伴っている
- 歩きにくさが徐々に悪化している
また、突然歩けなくなったり、片側の手足に力が入らなくなったり、ろれつが回りにくい、顔がゆがむなどの症状が現れた場合は、脳卒中などの可能性があります。緊急性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
当院での診療
歩きにくさやふらつきについてご相談いただいた場合、歩き方や症状が現れた時期、手足のしびれや力の入りにくさ、めまいなどの有無を確認し、原因を考えながら診察を行います。
必要に応じてMRIなどの画像検査を行い、脳や脊椎・脊髄に病気がないかを確認します。より専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、専門医療機関へご紹介します。
よくある質問
- 歩きにくくなったのは、年齢のせいでしょうか?
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加齢による筋力の低下などで歩きにくくなることもありますが、脳や神経、脊椎・脊髄、内耳などの病気が原因となっている場合もあります。以前と比べて歩き方が変わった、転ぶことが増えたなどの変化がある場合は、一度ご相談ください。
- 歩きにくさやふらつきがある場合、MRI検査を受けた方がよいですか?
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MRI検査が必要かどうかは、歩きにくさの程度や症状の経過、手足のしびれや力の入りにくさなどによって異なります。診察のうえ、必要に応じてMRIなどの画像検査を行います。
- 歩きにくくなったのは、水頭症が原因になることがありますか?
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はい。正常圧水頭症では、歩幅が小さくなる、足が上がりにくい、歩き始めにくいなどの歩行障害がみられることがあります。もの忘れや尿が近い、間に合わないなどの症状を伴う場合には、正常圧水頭症の可能性も考えて診察を行います。
